三大リーグ イタリア編

 佳境に入ってきた欧州サッカー、終盤に近づくにつれて見えてきたチームの長所と弱点について語ります。今回はイタリアを。

 ユベントス
 国内リーグぶっちぎっていますが、チームとしての調子はやや下降気味です。カウンター型のチームではあるが攻撃陣はタレント豊富で、もちろん守備も鉄壁。バックアッパーも粒ぞろい。国内はほぼ間違いなく優勝できますが、現在の調子ではチャンピオンズリーグはちょっと厳しいかも。来期にかんしては名将カッペロが退団し、レアルに行った場合、彼を慕っている選手が多いため、主力が一気に流出する恐れも・・・

 ACミラン
 序盤は不安定な戦いを繰り返したがここに来て安定兆し。CLでも好調。ただDFラインが高齢なのは変わらず、去年同様終盤にまたスタミナ切れを起こす恐れも。攻撃陣は好調で特にインザーギの調子のよさすさまじいものがある。来期に向けてはDFや守備陣に補強の必要あり。ネスタが一線級で働ける間になんとしても新しい柱を確保する必要あり。

 インテル
 ここ数年で最もチームバランスが取れている。攻守ともにタレントに不足なし。私自身今のインテルは好印象。ただ指揮者ベロンを欠くと一気にチーム力を崩す弱点も。また得点がFWだのみでアドリアーノの調子次第なのがトップ2に離される原因かも。今後は中盤の得点力UPが当面の課題。

 フィオレティー
 タレント的にはビッグ3には及ばない。現在チームとしてやや勢いおちている。今シーズンの躍進は監督とトニが果たしている役割は大きい。ブランデッリ監督は日本では中田を冷遇したことで悪名高いが、フィオーレたちピークを過ぎたとされる選手を復活させたのは見事。トニはかなりのペースでゴールを重ね、チームに貢献。またゴールだけでなくポストワークでチームの得点数増加にも一役買っている。今のメンバーではスクデットは厳しいが補強やうまく選手を育成できれば近いうちにとる可能性も。